イタリアはカッコいい

最終更新日2007/04/27
ZOOM
東京・五反田に「ミニカーショップコジマ」というモデルカーショップがある。

僕が自動車雑誌編集部にいたときは、仕事が早く終わった日などは、みんなで物色しにいったものだ。(懐かしい)

このあいだ久しぶりにいって驚いたのは、息子さんに代替わりしていたこと。ご主人はニコニコと、息子さんがお店のことを取り仕切っているのを眺めている。

息子さんは30代だが勉強熱心。話しを聞いていると、これまで知らなかったモデルカーのおもしろさを教えられたりする。

たとえば、BANGというイタリアのメーカーの話しはおもしろかった。

いまの主流はCADでモデルを作ってしまうドイツ系のメーカーらしいが、BANGはあくまで人間の感覚を活かした適度なデフォルメが売り。

設計図面の数値を拾っていくドイツのメーカーの製品は「正しい」が、同じモデルを比較してみると、あきらかにイタリアのほうがカッコいい。印象に残る特徴がうまく強調されているからだろう。

僕は思わず43分の1のディーノのモデルを買ってしまった。僕が買った初めてのフェラーリかもしれない。これがとてもきれいで、ディーノの魅力が凝縮されている。

でもこのBANG、倒産しそうというから、誰か篤志家がいらっしゃったら、資金を援助していただきたいものだ。こういうのは一種の文化遺産である。