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まず、このブレーキフルードのフルードとは、『液体』という意味です。 良く車に使う液体は、エンジンオイル等オイルという言葉を 良く耳にします。確かにブレーキオイルと言われる場合もありますが、 オイルとは『鉱物油』の事を指しますので、 ブレーキに使われる液体は『グリコール系』が主流になりますので、 オイルではなくブレーキフルードと呼ぶのが正しい呼び名と言えるでしょう。 そのブレーキフルードにはDOT規格なる性能の基準があります。 大きく分けると、 DOT3 ドライ沸点205℃以上、ウエット沸点140℃以上 DOT4 ドライ沸点230℃以上、ウエット沸点155℃以上 DOT5 ドライ沸点260℃以上、ウエット沸点180℃以上 これが性能ランクの基本となります。 一般的な車は、DOT3及びDOT4規格が適用されます。 ポルシェはDOT4規格になります。 そしてドライ沸点とウェット沸点なる記載がありますが、 乾いた沸点と濡れた沸点・・・・・、良く意味が分かりませんが ブレーキフルードはこれが重要なのです。 先程、出てまいりましたブレーキフルードの主流『グリコール系』 これは、吸湿性が高く湿気を吸うと沸点が下がるという代物です。 しかも、自然に湿気を吸います。置いとくだけで性能が低下するのです。 ドライ沸点とは湿気の吸っていない状態の性能、 ウエット沸点とは湿気を吸った時の性能・・・・・・・なのです。 しかし、すぐに湿気を吸収してしまうのでドライ沸点を 維持しているのは、ほんの僅かな期間と考えなければなりません。 ですので性能判断は、ドライよりもウェット沸点を基準にした方が 良いかもしれません。 |