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blog写真詳細
次の写真は、964モデルになります。

右側のサイドスカートを取り外しております。

写真の真中でエンジンオイルを抜いている所がサーモスタットになります。

これは964だけではなく、930も993も付いております。

このオイルサーモスタットは、右リアタイヤ前にあります。

このサーモスタットの役割は、エンジンオイルを

フロントオイルクーラーまで運ぶオイルホース手前にあり

オイルが冷えている内はオイルクーラーでオイルを冷やしても

あまり意味が無いので弁を閉じ、オイルクーラーにオイルを

行かせないようにします。

そして、オイルが熱くなってきたら弁を開きオイルクーラーに

オイルを流し冷却します。

このサーモスタットが正常に動いていれば、

オイルは一定温度以上上がる事はありません。

しかしオイルが熱くなってきたのに

このサーモスタットが開かず、

オイルクーラーまで熱いオイルが行かなかったとしたら、

油温はどんどん上がり、最悪の場合はオーバーヒートを起こしてしまいます。

サーモスタットの構造は比較的シンプルで、

丸い穴の中にスプリングと本体が入っております。

本体にはグリスが入っており熱によって膨張すると弁が開く構造に

なっております。

これが正しい作動なのですが、空冷ポルシェは20年選手になります。

年月が経つとこのグリスが漏れてしまい固着してしまう場合があります。

そうすると、オイルが流れるのを妨げてしまい油温が上がりますます。

この様に、油温が上がるのには訳がございます。

逆にサーモスタットが開いたままで固着してしまう場合もあります。

こちらは、常時オイルクーラーにオイルが流れているので気付かない場合がございます。

空冷エンジンはエンジンオイルが命になります。

定期的な点検をお勧め致します。