トップ > インプレッション > ASTON MARTIN V8 Vantage
ASTON MARTIN V8 Vantage
英国紳士の高貴なスポーツ……削り出したような凝縮感に惚れ込んでしまう。攻撃的な威圧感や華美な顕示性とは別物の、落ち着いた存在感のオーラが漂っている。カフスの辺りから滲み出てくる香しい色気はアストンマーチン、なかでも正統モデル“Vantage”ゆえの英国紳士のような魅力である。
二面性を持った加速……市街地では淑女をエスコートするように、実にジェントルで滑らかな加速で、音量ではなく音質に拘ったエグゾーストと相俟って、自然と会話も弾むはずだ。そして、“Vantage”が駿馬のように表情を変えるのは、4,000回転からである。鞭を打つほどに、ドライバーの感情に応える愛馬の加速は、骨太筋肉質でどこまでも期待を抱かせるパンチが効いたフィーリングである。
全てとの一体感…・・・大切なパッセンジャーとの一体感も、“Vantage”ゆえの魅力だ。多くのハイエンド・スポーツカーは余りにもドライバー目線に偏り、幼い印象を与えてしまう。しかし、“Vantage”では強靭なボディと懐の深い足回りに、どの速度域でも高密度で破綻のない運転を満喫できる。スペックを誇示せず、実直なクラフトマンシップを垣間見せる瞬間だ。期待感を持って迎え入れる、誠実で滑らかな上質のインテリアも、物事を知り尽くした女性に極めて好印象である。
- Copyright (C)2003-2004 DAISHO AllRight Reserved -