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FORD ESCORT RS Cosworth

SPECIFICATION

Fighting Spirits, more and more
FORD ESCORT RS Cosworth

目の前の雲が取れていた気がした。残業を終えネクタイも外さぬまま、エスコートに乗り込んだ。急カーブが続く細い河川道。肌寒い晩秋の夜風が、熱くなったハートを静めるには心地良い。缶コーヒーを手に、路肩に佇むエスコートを眺め、思いを馳せる･･････砂塵を上げて疾風するエスコート。繰り返される泥沼、岩肌、石畳のコーナーを攻める。目指すのはただ「前」にある地平線。傷付いた身体などものともせず、ただただ獣道を前進する。結果などは誰にも分からない･･････人生の岐路に迷い、苦悩と格闘する。裏切り、悶絶、喜び。失敗と成功。
僕らのハートは、いつから萎えてしまったのであろう。景気低迷にカイシャ社会、戦後日本･･････。我に返り、目の前のエスコートに乗り込み、闇夜に迷い込む。目の前に広がるコスワースからの視界。後寄りのトルク配分を感じる。独特のドライビングポジション。自分の気持ちに即座に応えるハンドリング。コスワース社製エンジンの荒い鼓動と直結するアクセルペダル。圧力を感じる排気音。どんな土も掻きむしる強靭な足廻り。強力な制動力。まるで猛禽類のように、このクルマには走るという全ての条件が整っている。そして何よりもバックミラーに映る巨大なリヤウィングが、このエスコートを運転していることを実感させる。このドライビングを心からDaishoがお勧めすると共に、貴方に是非とも味わって頂きたい。
このエスコートは、守りにまわった僕らのハートに「カツ」を入れるクルマである。もっともっと、闘う気持ちを持っていたい。その先には地平線がある。ひたすら前進･･････そして成功が。
正規輸入されていない魅力ある希少な一台。衝撃的なアピアランス、秀逸の専用レカロシート、練熟のコスワース社製エンジンを持つまさに走るためのクルマである。