トップ > インプレッション > PORSCHE 911 Turbo 3.3
25_porsche911turbo33.jpg
PORSCHE 911 Turbo 3.3
SPECIFICATION
"Just, Dream of Super Car"
PORSCHE 911 Turbo 3.3
「時代は流れども、夢はあり続ける」・・・・・・スーパーカー世代の僕らには、何か今時の「格好いいクルマ」に戸惑いを覚えてしまう。そんな諸氏も多いのではなかろうか。
最近のクルマは確かに速くなった。加えて安全・快適にもなった・・・・・・そして去来する違和感。しかし、この“turbo 3.3”はどの回転・速度域においても、刺激的な乗り味をプレゼントしてくれる。やや長のターボラグを感じつつ、まるで「ビッグバンパー」&ターボ・ボディが後ろから押し出されるように、厚みある加速を呈した感覚が実に気持ち良い。背後から独特の乾いたエグゾースト・ノートが聞こえると同時に、一瞬遅れて訪れたフル・ブーストで、理性さえも失いかけてしまう。そんな興奮を経験できるブラン・ニュー・カーは、悲しいかな昨今、皆無である。その味は単なる「ノスタルジー」で片付けられるには惜しい、「説明不要の面白さ」と言ったら、御理解頂けるであろうか。料理と同じで、「いつまでも愛され続けるには、味付けではなく、素材が良いことが大切なのさ」と、バブル景気からデフレ不況まで知り尽くした“turbo 3.3”から、教えられる一瞬である。
いつもポケットに入っていた「ポルシェ」のミニチュアカー。恋焦がれ、夢にまで見たクルマが今、目の前にある。夢を実現することが出来るチャンスなど、人生にそう多くは訪れない。まさしく、この好機を掴まない手はない。Daishoが自信を持ってお勧めしたい。
尚、当車両は1988年式新車並行、4MT最終モデル(走行8750km)。翌年以降、油圧式クラッチの採用をはじめ、ソフト路線に変貌してしまう5MT“turbo”に比べ、スパルタンなドライビングがたまらない垂涎モノ。まさしくスペシャル・バージョンの一台である。
- Copyright (C)2003-2004 DAISHO AllRight Reserved -