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BRABUS C3.8S
SPECIFICATION
"速い・格好良い・エキサイティング"
BRABUS C3.8S
若かりし頃の感覚が蘇るクルマ??昔、ハイウェイの追い越し車線をジェントルに走り去っていく高級チューナー・セダンの後ろ姿に、「いつかは」と憧れを抱いていた。・速く、・格好良く、・刺激に溢れている・・・当然の三要素がそこにはあったのである。ところが、最近の高級チューナー・ブランドは頓に、優しくなり過ぎてはいないか。しかしもって、只ならぬ様子の “BRABUS”には、高性能インポート・セダンを乗り継いだダンディーな殿方にも、「格好良いね」と唸らせてしまう魅力と魔の手を備えている。まるで、昨今の軟弱な輩に対するアンチテーゼを訴えかけているかのように。
その走りは、高級チューナーが世間やメーカーに媚びることなく、独自のポリシーを貫いていた時代のテイストに満ちている。「これじゃ、ただのメルセデス。パワーアップして、エアロ付けただけでしょ」と、意匠だけでなく、走りまでも軽薄になり過ぎたと、某有名チューナー達に辟易される諸氏にも打って付けのシロモノである。例えば、エグゾーストノートひとつをとっても、実に重厚で刺激的である。しかも、高級車としての品位を損なっていないというのだから、これぞ「ブラバス・マジック」と賞するに値しよう。そして、この“C3.8S”は実に速い。それと同時に、挙動の乱れなど微塵も見せない高速安定性は、“C-Class”とは別物である。これも、全てのパーツが十分な機能を果たし、高次元のバランスを生み出しているからこそ実現できて、大型のフロントスカートも伊達ではないと納得させられる。軽量を生かしたドライビングは、混雑した首都高や近郊の高速道には最早、無敵で、水を得た魚に変身する。刺激さは、この“BRABUS”をおいて他にはない。
尚、当車両は2002年式18000km。さながらグランドピアノのような、瑞々しい黒を纏うボディが実に映える。“BRABUS”のアイデンティティーになっているパンチングメッシュ・ステアリングが、この高性能車を所有・運転する幸せを実感させる。運転と同時に、カーボン&レザーインテリアも満喫して欲しい。Daishoがお薦めしたい一台である。
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