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BMW M3
SPECIFICATION
"快感、自制心:高次元のバランス"
BMW M3
ミリ単位で右足に反応する、強烈に鋭いエンジンレスポンス??8000回転のレッドゾーンまでは、瞬時に達してしまう。この通り、“M3”は、乗り手の快感と自制心を麻痺させてしまう「魔性のクルマ」なのである。また止めを刺すかのように、“E46”で蘇ったスポーティー・スタイルがまた、垂涎モノである。この一見、単なるエレガント・クーペに映るという「さり気無さ」が、貴方のようなクルマ好きのハートを擽るのである。
高速の料金所を過ぎる。4000回転を超えると、“M3”独特の直6NAレーシー・サウンドが澱みなく耳元に降り注ぐ。この際、無駄な音楽は不要である。それとは裏腹に、超高速域での安定性が速度と共に、かえって増してくるのだから、少々嬉しい戸惑いであろう。下品な挙動などは微塵も感じさせず、気高ささえも感じさせるのは、高精度“M”エンジンと練熟の足廻り、そして揺るぎないボディ剛性の高次元な一体感ゆえのものであろう。
また“M3”は、高速巡航というよりも、本来は「ハンドリングマシン」なのである。ヒール・アンド・トゥを決めるような峠道や、高速でのレーンチェンジ、ちょっとした交差点で普通にステアを切った時など、タイヤの微妙な動きを実感できる。したがって、“M3”は「単なる目的地へ移動手段」ではなく、「目的地への移動そのものを楽しむクルマ」なのである。こんなドライビングプレジャーに満ちた一台は、“M3”をおいて他にない。
 “M3”は「高次元のバランス」と評価が高い。そのステアリングを握ることの出来る幸運な貴方自身にも、快感と自制心の高次元のバランスが要求されるクルマと云えよう。
尚、当車両は2001年式(走行15000km D車)。夏の青空に映えるチタンシルバーとスポーツライクなブラックインテリアを満喫して頂きたい。Daishoお薦めの一台である。
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