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Volkswagen Golf GTI DSG
イタ車を越えるワクワク感……目隠して乗り込んだら、ドイツ車だということに気付かないはずだ。伊FF車に特有のファン・トゥ・ドライブを、随所に髣髴させる。市街地から郊外へと続くワインディングを小気味よく繰り抜けていく様は、まるで映画のワンシーンだ。
やはりジャーマンの精神と血……ドイツ流を実感できる点は、桁外れの剛性感である。スリルや破綻と隣り合わせのイタ車とは大きく異なる。程よい硬さで接地感もあり、スッと振動が収まる足回りと相俟って、安定した挙動が好印象だ。ノーズが軽く、軽快な楽しさと乗り心地のよさが両立している。それでいて、新幹線並みの直進安定性を直噴ターボ(200ps / 28.6kg-m)のボリュームゾーンで味わう楽しみもあるのだから、こうした完成度の高さには溜息が出てしまう。2ペダルMT“DSG”も0-100km/h加速で、6速MTより速いタイムを刻む実力だ。
ホットハッチの先駆者“GTI”……アウトバーンの追越車線に旋風を起こし、名誉ある勲章“GTI”が、ここに復活したことを実感した。それをドライビングだけでなく、ブラックアウトグリル上の赤ストライプ、エグゾーストの2本出し、専用形状のシートなどで味わえる点も堪らなく心地よい。虚勢を張らずに、自然に運転を楽しむことが出来るクルマだから、周囲の人からも好印象受けること、間違いなしである。
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