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全日本ドラゴン級選手権参戦記

最終更新日2015/02/01
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「全日本ドラゴン級選手権に出場して」

※≪ドラゴン級って?≫
ドラゴン級:1948年から72年までオリンピック種目だった3人乗りキールボート。
王室にも愛好者は多かったヨットで、1960年ローマ五輪ではギリシアのコンスタンチン皇太子が金メダルを獲得。 
日本でも、毎年全日本選手権が開催されている。

11月13日~16日、江の島ヨットハーバーで行われたドラゴン級の全日本選手権に「TYCドラゴン」という艇名でTYCを代表し参加してきました。
平生、中内、アンドリュー パーキンスの3名、一昨年の韓国700ヨットクラブ戦、前々回のドラゴン級西宮全国大会と同じメンバーでの出場でした。
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今回は8艇(西宮4艇、富山1艇、浦安1艇(我ら)、江の島2艇)が集まり3日間で5レースが行われました。
我々は7,7,7,8,8位と結果を出せず、前回は10艇中9位でしたが、今回は最下位に甘んじました。
最後の2レースは下トップの抜群スタートや、1上マークトップ回航などいいところもありましたが、例年になく振れ回る南の軽風にあっという間にひっくり返されて悔しい思いをしました。

参加艇はプロクルーの船や西宮でレースを10年以上続けているベテラン艇などで、一緒に遊んでいただくためには、今後かなりドラゴンに乗り込まなくてはと自覚させられる大会でした。
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レース準備は、レースの要といわれます。
今回のようなマストアップ、ダウン、艇輸送を伴うレース遠征の実例として今回のドラゴン全日本江の島大会を振り返ってみたいと思います。
大会1ケ月半前の10月初旬、運送費、参加料、ドラゴン会費、艤装整備などの費用を3人で均等負担、レース期間4日間参加、準備2~3日を条件に打診、いつもの3人で参加を決めました。
10月中旬浦安に上架してあるドラゴンを検分したところ、基本はオーケーだがエクステンション交換、ジブタックピン、シャックルなどが不足、工具類も買い増し必要で注文。
他にも艇輸送、レース参加費、艇登録費、ドラゴン会員費など・・・全部で18万円ほど。
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さて翌14日金曜からレース、レース後は有志による飲み食い会。
15日土曜日はレース後、鵠沼の三笠会館で参加全員の公式晩餐会。
東京ヨットクラブと江の島ヨットクラブのバージ交換もこの晩餐会のイベントとして行っていただきました。
テーブルクロスの着席、フルコースのフレンチとワインでさすがドラゴンクラススタンダード、運営の江の島ヨットクラブのご婦人たちも多数参加、大人の雰囲気で楽しみました。

翌日もレース、レース終了後各艇解装、マストダウン、運送準備を行い、4時ころから簡単な表彰式。
全5レース楽しませてもらい、成績はともかく大会全体のクオリティーの高さにいい経験をさせてもらいました。
特に海上運営を担当された江の島ヨットクラブのみなさんの見事なレース運営(風が安定するまで待つ、的確にスピーディーにマークを打つ、スタート、リコール、コース変更、短縮など状況判断が適切)に感心しました。また、運営の過半数はご婦人であったことも海外並みでした。


翌17日月曜、江の島から夢の島に輸送、積み下ろしを確認、マストアップを行うため中内さんと2人夢の島へ。
前後2週間にわたる作業も何のトラブルもなく終了。成績は残念でしたが、学ぶことがたくさんあったドラゴン全日本遠征でした。

協力いただいたスバル興業の方々、TYCの皆様ありがとうございました。

記:TYCドラゴン 艇長 平生進一