整備が終わり納車前に最終試運転です。 まずメカポン搭載のエンジンをかけるには、今の車の方法では無くアナログな事が必要です。
私のかけ方伝授いたします。
左の写真から、キーをオンにします。 次に燃料ポンプの音を確認し、アクセルを三回踏みます。
次に真ん中の写真、ヒーターのレバーの横にある黒いハンドアクセルをいっぱい引きます。 そしてセルを回します。
少し長い目のクランキングをしてエンジンが目覚めます。 最初は2000回転くらい、右の写真のようにアイドリングします。 その後温まってくると回転が徐々に上がってきます。 それを2000回転くらいに抑え込みながらハンドアクセルを調整します。 エンジンが温まり、気持ち良い音になってきて(同調する?)ようやく動き始めます。 気温により異なりますが、この間約3〜10分必要となります。 これが私の2.7メカポンRSエンジンの発動方法です。
つぎにナジマシ運転です。 とくにポルシェシンクロ、ミッションがしっかりと温まるまでは優しくミッションを入れてやります。 ナジマシ運転、この時期だと約10分から20分 タイヤの新円度、各種オイルが適温に上がるまでは決して無理な運転をしないのが長持ちさせる秘訣でもあります。
ナジマシ運転も終わり、いよいよ本格的な試運転をします。
気持ちのいいエンジンです。 アクセルのツキは、おそらく私の中ではナンバーワン…。 人馬一体の雰囲気のポルシェです。 ノーマルのカレラですが、実際に7000以上までエンジンをまわしてやるといつも感動します。 基本三速以上ですが・・・
次にブレーキ 現在の車と異なり、自分の足の力のみで止まる雰囲気のブレーキです。 現在車は色々な電気仕掛けがありますので、ブレーキを踏むと言うよりはスイッチを入れる気分です。
この時代のポルシェは本当に足の力だけで止まっている気がします。 初めて乗られる方はブレーキが効かないと思われますが、これも慣れです。 全て自分の力で止まってくれます。
次に足回り、左右ハンドルを切ってトーションバー独特の突き上げ感とダイレクト感、個人的に好きです。 37年前の車とは思えない素晴らしいハンドリング… 現在に蘇った名車と行っても過言ではないスペシャルなポルシェです。 私絶賛の74・75カレラ 今週にはオーナーに私の知識を伝授して納車したいと思います。
今回の講習時間は2時間くらいかな・・・(笑) |
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