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しかし、イグニッションコイルだけでは問題も出てきます。 エンジンを高回転まで回すと、イグニッションコイル自体が 抵抗になってしまい電圧が低下してしまうのです。 ポルシェは、スポーツカーでありエンジンは基本的に 高回転型です。 イグニッションコイルだけでは、エンジン本来の性能を 発揮出来ません。 そこで、考え出されたのがC.D.Iになります。 これは、バッテリーからの12ボルト電圧をまずC.D.I装置に 送り、この中の昇圧回路によって200ボルト位の電圧を 作ります。 この200ボルトの電圧を、一気にイグニッションコイルへ 流すのでイグニッションコイルはより高い電圧を発生させ 高回転時の抵抗がある時でも、安定した点火を 行う事が出来ます。 しかし、高い電圧を一気に流すC.D.I装置になりますので 点火時間が非常に短く、高回転時は良いのですが低回転時に 失火してしまい、不完全燃焼となってしまうデメリットも ありますが、そのデメリットを補うぐらい魅力的な装置に なります。 その後は、そのデメリットの解消したM.D.I等もありますが それはまた別の話となります。 |