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空冷ポルシェのMTは、4速・5速・6速と車種やグレードによって 色々種類がありました。 しかも空冷ポルシェの場合、 年式等によってギア比も若干異なる事も多いのです。 ちなみに911カレラ(ビックバンパー)は 84〜86年の911 カレラのギア比は 1速:3.181 2速:1.778 3速:1.260 4速:1.000 5速:0.789 最終:3.875 トータルギア比は 1速:12.326 2速: 6.890 3速: 4.883 4速: 3.875 5速: 3.057 となります。 これが87〜88年の911カレラになりますと 1速:3.181 2速:1.778 3速:1.260 4速:1.000 5速:0.789 最終:3.444 トータルギア比は 1速:10.955 2速: 6.123 3速: 4.339 4速: 3.444 5速: 2.717 となり 最終89年の911カレラは 1速:3.500 2速:2.059 3速:1.409 4速:1.125 5速:0.888 最終:3.444 トータルギア比は 1速:12.050 2速: 7.091 3速: 4.853 4速: 3.875 5速: 3.058 となり 年式によって、結構小まめに変更している事が分かります。 84〜86年と、87〜88年の境目はポルシェシンクロから ボルグワーナー式にミッションが大きく変化した時でした。 しかしミッションのギア比は変えず、 最終減速比だけをよりハイギアにし 全体のギア比を高くしております。 この時は、加速性能より最高速を狙ったのでしょうか? しかし89年には、今度は最終減速比を変えずギア比 をより低くするという変更を行っております。 しかも、2速のギア比の変更が顕著です。 もともと、空冷ポルシェの1速は出だし以外あまり使いませんから 2速目は重要です。 そこを特にローギアにするには、発進加速をより重視したのでしょうか? この年式の時代、他社メーカーは次々と次世代高性能モデルの 発売を開始しておりました。 ポルシェとしても、それらに負けない為・・・・・・ 苦労を重ねた時代なのでしょう・・・・。 |