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そして、911カレラ(ビックバンパー)に代わる新しいモデル、 964カレラ2がデビューします。ギアの数は同じ5速ですが、 ギア比がまた変更されます。 1速:3.500 2速:2.118 3速:1.444 4速:1.086 5速:0.868 最終:3.444 トータルギア比 1速:12.050 2速: 7.294 3速: 4.973 4速: 3.740 5速: 2.989 となり 排気量もアップしエンジン出力も上がったためなのか、 89年式と比べるとあまり使わない1速のギア比は変えず、 2速をよりローギアに3速は若干ローギアに そして4速・5速は逆に若干ハイギアになりました。 やはり新型エンジンの誕生は大きかったのでしょうか? より加速性能も欲しいし、さりとて最高速も捨てられないという 欲張った設定です。このギア比は上手くいったのか、 993モデルが発売されるまで変更されずに行きました。 ちなみにこれだけでは964モデルは寂しいので 他のグレードも見てみますと 964カレラRSは 1速:3.154 2速:1.895 3速:1.407 4速:1.086 5速:0.868 最終:3.444 トータルギア比 1速:10.862 2速: 6.526 3速: 4.846 4速: 3.740 5速: 2.989 となります。 こうやって見ますと、 カレラ2とカレラRSは4速・5速のギア比に違いはありません。 しかし、1速・2速・3速は押し並べてハイギアになっております。 RSはサーキット走行を視野に入れていると思いますので、 低速ギアのハイギア化は加速性能が低下して あまりメリットはないような気がしますが、 そこはポルシェなのでしょう、エンジン出力のアップ・ボディの軽量化 及びフライホイールの軽量化等、トータルのスペックアップを図り ハイギア化を補えると判断したのでしょう。 逆に最高速等はノーマルカレラでも十分と判断したのか、 高速ギアは変更しておりません。 そして一瞬の最高速より 常時必要な中高速を重視しているとも言えます。 ちなみに、964タ―ボ2とターボ3.6のギア比は一緒です。 その内訳は 1速:3.154 2速:1.789 3速:1.269 4速:0.967 5速:0.756 最終:3.444 トータルギア比 1速:10.862 2速: 6.161 3速: 4.370 4速: 3.330 5速: 2.604 となります。 ポルシェは、ターボモデルのトルクに絶対の自信を持っているのか ミッションの数が5なのに、4速と5速の2つのギア比が オーバードライブギアになっております。 そして、NAモデルと比べると全体的にハイギアです。 やはりターボによる、 出力アップとトルクアップと言うのは大きいのでしょう。 このギア比であの加速ですから・・・・・、大したものです。 ただ・・・・・、 ターボ2とターボ3.6は排気量も違いますしパワーも違います。 それなのに、この2台のギア比に変更がなかったのは当時のポルシェが このエンジンの変更によって、 全体的なボリュームアップを図りたかっただけなのか 変える必要がないと判断したのかそれとも、 元々ターボ3.6モデルは登場する予定の無かったモデル・・・・、 急ごしらえで製作したのでギアまで手が回らなかったのか・・・・・。 それは、よく解りません。 |